陶器瓦やスレート屋根、金属屋根、アスファルトシングル、
これから屋根の改修を控えている人は、慎重に屋根材を比較してほしいです。
屋根材を紹介いたします。
①スレート系屋根材
特徴
- セメントを固めて製造加工した屋根材
- コロニアルやカラーベストとも呼ばれる
- 建築図面では平板スレートや平板瓦とも表記される
- 主に都心や郊外の新築戸建で用いられているが、近年のシェア率は低下傾向
- 昔のスレート屋根にはアスベストが含まれている
長所 施工が簡単
短所 リフォームで不向き
②断熱材一体型横葺き金属屋根/ガルバリウム
特徴
- 屋根材の裏側に断熱材が付着された日本製の屋根材
- 屋根リフォーム分野でシェア率No1
- 断熱効果が高く夏と冬の両方が過ごしやすくなる
- 商品ごとに性能が大きく異なるため、十分な比較検討が必要
長所 断熱性能に優れる
短所 価格が高い
③縦葺き金属屋根/ガルバリウム
特徴
- 屋根の流れに沿って張る金属屋根
- 価格が安く、工事期間も短い
- 切妻などシンプルな形状の建物に向いている
- 最近の新築戸建の主流になりつつある
長所 緩勾配で施工が可能
短所 断熱性能に劣る
④石粒付き外国製金属屋根/ガルバリウム
特徴
- 韓国やニュージーランド、中国などの外国製の比較的安価な屋根材
- 主に塗装会社と太陽光パネル設置会社を中心に普及が拡大中
- 屋根材の表面に小石が付着
- 商品ごとに性能が大きく異なるため、十分な比較検討が必要
長所 屋根にのぼりやすい
短所 止水設計がスレート屋根に近い
⑤アスファルトシングル
特徴
- アスファルトを原料にしたシート状の屋根材
- 価格が安く建売住宅を中心に普及が拡大中
- 短尺で持ち運びが楽でマンションの屋根としても採用される
- 屋根材の表面に小石が付着
- 日本製と外国製で性能が異なる
長所 価格が安い
短所 比較的耐久性が短い
⑥瓦
特徴
- 60年近い耐久性が期待できる屋根材
- 価格は高価格帯に属する
- 地震や台風の影響が受けやすく、悪いイメージが定着しシェアは低下傾向
- 瓦の固定方法の義務化や質量を軽くさせた軽量瓦の開発が進み、昔と今では瓦の施工法や商品開発に変化が生じている
長所 耐久性に優れている
短所 価格が高い(耐震等級が重要)
⑦工場や倉庫で用いる屋根材
特徴
- 昔の工場や倉庫は波型スレートが主流、今はメンテナンス性と施工性に優れた折板屋根が主流
長所 工期が短い
短所 事前準備に時間がかかる
⑧波板などの短尺の屋根材
特徴
- カーポートや小さな小屋などで用いられる小さいサイズの屋根材
- ホームセンターでも購入でき、DIYで用いられることも多い
長所 DIYで施工可能
短所 耐久性が短い
⑨補修用の屋根材
特徴
- アスベストが含まれていない(ノンアスベスト)スレート屋根の補修用として流通している屋根材
長所 部分修理が簡単
短所 屋根の長期維持は期待できない
⑩その他(RC造・木造)
特徴
- 主にマンションで採用されているフラットな陸屋根
- 寺社仏閣で用いらる伝統的な金属屋根の銅板屋根
- ガルバリウム鋼板やアルミよりも耐久性に優れたステンレス製の屋根材
- 粘板岩を用いた本物の天然スレート屋根
2023年度の屋根材市場の素材別シェア(新築と改修両方の面積別シェア)は
既存住宅では瓦屋根がシェアナンバーワンですが、現在(2024年)は金属屋根が他の屋根材を圧倒しています。
今回は 屋根材の種類と特徴につてい書きました。
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