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窯業系サイディング(外壁)によく見られる劣化について

2025年2月1日

はじめに

窯業系サイディングは日本の住宅外壁材として広く使用されていますが、年月が経つにつれて劣化していきます。

この劣化は、主に気候条件やメンテナンスの頻度、設置環境などによって影響を受けます。

以下では、窯業系サイディングにおける劣化症状とその原因、対策についてご説明します。

1. 色あせ

窯業系サイディングは塗装仕上げが一般的ですが、紫外線や雨風の影響を長期間受けることで色あせ(塗膜の劣化)が発生します。

特に南面や西面など、日光を直接受ける面で顕著に見られることが多いです。

色あせは美観を損なうだけでなく、防水性能の低下にもつながる可能性があります。

これを防ぐためには、定期的な再塗装が有効です。

2. チョーキング現象

塗膜が劣化すると、外壁に触れたときに白い粉状の物質(チョークの粉のようなもの)が手に付着することがあります。

これをチョーキング現象と呼びます。これは塗膜の防水性能が低下しているサインであり、

放置すると雨水が浸透し、外壁や内部構造の劣化を加速させる可能性があります。

3. ひび割れ(クラック)

窯業系サイディングは乾燥や温度変化によって膨張・収縮を繰り返します。この動きが繰り返されることで、表面や接合部にひび割れが発生することがあります。

特に、目地シーリング部分の劣化が進むと、ひび割れが目立つようになります。

ひび割れを放置すると、雨水が浸入しやすくなり、外壁内部や下地材の腐食を引き起こすリスクが高まります。

4. カビや苔の発生

湿気の多い環境では、外壁表面にカビや苔が発生することがあります。

これらは特に北面や日当たりが悪い場所で発生しやすいです。

カビや苔は見た目に悪影響を及ぼすだけでなく、外壁材そのものを傷める原因にもなります。

定期的な清掃や塗装が効果的です。

5. 目地シーリングの劣化

窯業系サイディングの接合部分には、シーリング材が使用されています。

このシーリング材が劣化すると、ひび割れや剥離が生じ、雨水の浸入を許す可能性があります。

特に、築10年を超える建物ではシーリング材の劣化が顕著になるため、適切な補修が必要です。

6. 剥離や反り

長期間放置された窯業系サイディングでは、表面塗膜の剥離や外壁材自体の反りが発生することがあります。

これらの現象は、設置時の施工不良や長期間の湿気吸収が原因となる場合があります。

特に反りが進むと、外壁材が脱落する危険性もあるため、早期の対策が求められます。

劣化を防ぐためのメンテナンス

窯業系サイディングの劣化を最小限に抑えるためには、以下のような定期的なメンテナンスが重要です。

• 再塗装:10~15年ごとに行うことで、色あせや防水性能の低下を防ぎます。

• シーリング補修:劣化が見られた場合は、早めにシーリングを打ち直すことが重要です。

• 外壁洗浄:高圧洗浄機や専門業者による清掃で、カビや苔を除去します。

• 点検:年に1回程度、専門業者による点検を受けることで、早期発見・対応が可能です。

適切なメンテナンスを行うことで、窯業系サイディングの寿命を延ばし、美観や機能を長く保つことができます。

住宅の外壁は建物全体の保護において重要な役割を果たしているため、劣化を放置せず、計画的な管理を心掛けることが大切です。

お家の事で何かお困りでしたら、ぜひお気軽に スサキ塗装(株)までお問合せください!